
本日は、そもそもがんってどんな病気なの?というところを解説していきます。
1. がんとは?
がんとは、体の細胞が異常な増殖をする病気です。通常、私たちの体の細胞は規則正しく増えたり、古くなると死んだりする仕組みになっています。しかし、何らかの異常が起こると、細胞が無制限に増殖し続け、腫瘍を作ることがあります。この異常な細胞の増殖が「がん」です。
がんはどこにでも発生する可能性があります。
肺、胃、大腸、乳房、前立腺、血液など、体のあらゆる組織や臓器で発生し、それぞれ異なる特徴を持っています。
以下に、「正常な細胞とがん細胞の違い」と「良性腫瘍と悪性腫瘍の違い」をまとめました。
正常な細胞とがん細胞の違い

良性腫瘍と悪性腫瘍の違い

2. がんの疫学
2人に1人はがんになる時代
最新の統計によると、日本人の2人に1人が生涯のうちにがんを経験すると言われています。がんは高齢化や生活習慣の変化に伴い、発生率が増加しています。
がんの罹患率と死亡率の推移
罹患率:年々増加しており、高齢者のがんが特に増えている。
死亡率:医療の進歩により、がんの生存率は向上しているが依然として高い。
生活習慣や遺伝の影響
がんの原因には、生活習慣(喫煙・飲酒・食事・運動不足)や遺伝的要因が関与しています。適切な生活習慣の維持が予防につながります。
各がん種における疫学は別記事にまとめる予定です!
3. がんの発生メカニズム
遺伝子変異とがんの進行
がんは、細胞の遺伝子に変異が蓄積することで発生します。特に、がん抑制遺伝子(p53など)や、がん原遺伝子(RASなど)の異常が関与します。
がんの成長と転移の仕組み
増殖:がん細胞は自己増殖を繰り返し、大きくなる。
浸潤:周囲の組織へ広がる。
転移:血流やリンパを介して遠隔の臓器へ移動する。
4. がんの治療法
3大治療 手術・化学療法・放射線治療
手術:がん組織を切除する。早期がんでは治癒が期待できる。
化学療法:抗がん剤を用いて、がん細胞の増殖を抑える。
放射線治療:高エネルギーの放射線を用いて、がん細胞を破壊する。
抗がん剤の種類
①殺細胞性抗がん薬
②免疫チェックポイント阻害薬
③分子標的薬
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5. まとめ 〜がんと向き合うために〜
がんは決して珍しい病気ではなく、多くの人が経験する可能性があります。しかし、早期発見と適切な治療で、治る可能性も高まっています。また、がんになったとしても、適切な治療を受けながら生活を続けることができる時代になっています。
大切なのは、定期的な検診を受け、リスクを減らす生活習慣を心がけることです。そして、もしがんと診断された場合でも、信頼できる医療チームとともに、最適な治療を選択していくことが重要です。
この情報発信が、少しでも多くの患者さんやその家族、そして、医療者・医療系学生の力になれば幸いです。
これからもどんどん発信していくので、どうぞよろしくお願いいたします!
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